初心者のうちに失敗が続いてしまうと、
自信もなくなるし、パン作りが楽しくなくなっちゃいますよね。
だからこそ、初心者のうちは失敗しない・失敗しづらいパンを作るのがおすすめです。
そこで今回は、初心者でも失敗が少ない『ベーグル』の作り方を紹介します。
私がパン作りを始めたばかりの頃は本当に失敗率が高くて、何度か『もうやめようかな・・・』と思ったこともあります。
・水分の多いレシピ ⇒ 手にくっついて成型NG
・ふんわりパンのレシピ ⇒ 全然膨らまないNG
こんな感じで、不格好だったり、おいしくなかったり。初めのうちはけっこう失敗しました(笑)
そんな時に、今回紹介するレシピに出会ったんです。
ベーグルの独特なもちもちの食感、ほど良い塩味、がっつり食べ応え。
この『ベーグル』のレシピは本当に失敗知らず。
何度も作ってるけど全然失敗しないので、初心者にもおすすめです。
・失敗続きでちょっとテンション下がってる人
・これからパン作りを始めてみたい人
そんな人にぜひ作ってみてもらいたいレシピです。
工程ごとの写真も入れて作り方を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
美味しいベーグルが食べたい!
はじめに、ベーグルについて。
ベーグルの特徴はなんと言っても重厚感ともちもち・むぎゅむぎゅ。
ドシっと重たいあの食感、ふわふわのパンにはないあの食べ応え
それから中はもちっとしてむぎゅむぎゅ、あの食感が個人的には大好きです。
そんなベーグルが、初心者にも簡単に作れちゃいます。
ベーグル作りのポイント:発酵1回でOK
ベーグルの作り方を紹介する前に、一般的なパン作りの流れを紹介しますね。
パン作りって、混ぜて焼くだけではなくて、ベンチタイムだったり発酵だったり、結構時間がかかるんです。
パン作りは意外と時間がかかる
一般的なパン作りの流れというと、例えばこんな感じで・・・
- 材料を計量する
- こねる(10-20分)
- 1次発酵(30-40分)
- ベンチタイム(10-15分)
- 成形(10-20分)
- 2次発酵(30-40分)
- 焼く(10-20分)
なんだかんだ合計3時間くらいは平気でかかります。
パン屋さんに行くといろんなパンが簡単に手に入りますが、自分で作ろうとすると手間のかかるものなんです。
ベーグルはわりと短い時間で簡単に作れる
このように、パン作りには時間がかかる物ですが、
毎度毎度、時間をかけてパンを作るのも疲れちゃいますよね。
パン作りを始めたばかりの私は『時間はかけたくないけど、手作りでおいしいパンを食べたい』と、わがままなことを思ってました(笑)
実は今回紹介するベーグルのレシピでは、通常のパン作りでは2回ある発酵工程が1回で済むので、ちょっと時短で出来ちゃいます!
『少しでも時間をかけずにおいしいパンを作りたい!』という(当時の私のような)初心者にもおすすめのパンです。
必要な道具
それでは、ベーグル作りに必要な道具から紹介していきます。
キッチンにあるものでOK
特別なものは必要ありません。キッチンにあるものでだいたいOKです。
必要最低限の道具はこんな感じです。
- 計量用スケール
- ボール
- シリコーンヘラ
- こね台orシート
- カード(スケッパー)
- 鍋
- オーブン
無いものは代替品でOK
上のリストの道具で持ってない物があったら、適当なもので代用しましょう。
私は、ヘラは料理用の木べらを、こねシートは百均のまな板シートを使っています。
カードは代用できるものが見当たらなかったので、Amazonで購入しました。
カードは、パン生地をボールからすくう時やパン生地を切り分けるときにあると便利ですよ。
最初は『要らないかなぁ』と購入を見送ってましたが、他の物(テーブルナイフ等)では上手くいかず、結局購入しました。
ちなみに、私が使っているのは下の商品です。安さ重視で購入しましたが、全く問題なく快適に使えています。1個170円ほど。
(最低購入数量が2個だったので、1個はいまだに未使用で保管中。)
ベーグルの材料
続いて、ベーグルの材料を紹介します。
ベーグルの材料はとてもシンプルで、バターも卵も使いません。用意する材料が少ないことも初心者には嬉しいポイントですよね。
作りやすい基本の分量はベーグル4個分ですが、ドライイーストの個包装のタイプは3gのことが多いので、3g用の分量(ベーグル6個分)も書いておきますね。
ベーグルの材料をまとめると下の表です。
生地の材料 | 分量(4個分) | 分量(6個分) |
強力粉 | 250g | 375g |
砂糖 | 10g | 15g |
塩 | 5g | 7.5g |
インスタントドライイースト | 2g | 3g |
水 | 140mL | 210mL |
ベーグル作りには『茹でる』工程があるため、上の分量の他にお湯(2L)と砂糖(大さじ2)が必要になります。
砂糖 / モルトエキス / モラセス / はちみつ は、どれかひとつでOKです。
茹でる材料 | 分量 |
お湯 | 2L |
砂糖 | 大さじ2 |
or モルトエキス | 大さじ1 |
or モラセス | 大さじ1 |
or はちみつ | 大さじ2 |
ベーグルの作り方(簡易版)
ベーグル作りの作業を簡単にまとめます。
(詳細版は下で紹介してます。ここでは大まかに流れだけ。)
作業開始から焼き上がりまではだいたい1時間半くらいかかります。
途中、手の空く時間もあるので、実際に作業している時間は30-40分程度です。
手の空くベンチタイム、発酵、焼く工程は、家族と会話したり読書したりしながら、のんびり過ごしましょう。(パンの様子をたまに見ながら)
- 5分計量
丁寧に計量する
- 10分混ぜる・こねる
ややかたい生地
しっかり混ぜ、こねる - 15分等分・ベンチタイム
等分後、丸める(閉じ目を下に)、寝かす
- 10分成型
ドーナツ形へ成型
- 30-40分発酵
35℃で30-40分発酵
茹でるためのお湯を用意 - 5分茹でる(ケトリング)
片面30秒ずつ茹でる
茹で終わるまでにオーブンの予熱(220℃)完了 - 15分焼く(完成)
200℃で15-17分焼く
『茹でる』がもちもち&ギュっの秘訣
上の流れを見ていただくとわかるように、ベーグルでは普通のパン作りにはない『茹でる』作業を行います。この茹でる工程は『ケトリング』と呼ばれます。
これにより表面にしっかりと膜を作って、もちもち&ギュっの食感を実現しているのだとか。
また、茹でる際に入れるモルトエキス(砂糖やはちみつで代用可)などの効果で、表面がパリッと仕上がることも特徴です。
ベーグルの作り方
それでは、ここからベーグル作りの工程を詳しく紹介していきます。
(2020年5月30日)
材料を用意
材料を用意します。強力粉、砂糖、塩、ドライイースト、水です。
混ぜる~こねる
粉はあらかじめよく混ぜておき、そこへ水を投入します。
そのままボールの中で材料を混ぜ合わせ、ある程度まとまったらシートの上へ移して、こねていきます。
ある程度こねてなめらかになればOKです。よくわからない時は、10分くらいこねて良しとします。
ベーグルはふわふわパンではないので、こねが少し足りなくてもそれほど気になりません(失敗するポイントが少ない!)
ベンチタイム~成型~発酵
こねた生地を6等分してまるめ、閉じ目を下にして10分ほど休ませます(ベンチタイム)。この時、乾燥を防ぐために、濡らしてかたく絞った布巾をかるく乗せます。
休ませた後は、いよいよ成型です。
棒状にして、片端をつぶして平らに。ドーナツ状に輪っかにするときに、つぶした端でもう片端を包み込むように閉じます(しっかりと)。
あとの茹でる工程で崩れない程度にしっかりと、とめておいてください。
難しく考えず、しっかりと輪っか状になればOKです。
成型後は発酵です。35℃程度の温度でだいたい30-40分発酵させます。
私はオーブンの『発酵』機能を使うので、成型したら天板に並べています。
※我が家のオーブンレンジは、オーブン機能で温度設定を下げていくと『発酵』という表示になります。
発酵完了までに鍋にお湯を沸かしておきます。今回は、お湯2Lに砂糖大さじ2を入れました。
砂糖の代わりに、モルトエキス(大さじ1)や、モラセス(大さじ1)、はちみつ(大さじ2)でもOKです。
茹でる~完成
発酵がある程度完了したらオーブンから出して、オーブンの予熱を220℃でスタートします。
茹でる⇒焼く は、時間との勝負(茹で終わりでしばらく放置はNG)。茹でる前にオーブンの予熱が完了しておくのがベスト。
オーブンの予熱が完了したら、生地を茹でていきます。
生地が柔らかくてドキドキしますが、優しく持ち上げ、用意しておいた沸騰する鍋の中へ投入します。
片面30秒ずつ茹でたら天板へ並べます。
全ての生地を茹で終え、天板に並べたら・・・すかさずオーブンへ投入し、温度設定を200℃にして焼きます(15分程度)。
大成功!家族からも好評!
ベーグル作り初挑戦でも、意外ときれいに出来上がりました。いつも失敗する成型も、今回はそれっぽく。
味も上々。もちもちのむぎゅむぎゅで結構おいしく焼けました。家族からも好評でした。
まとめ:初心者でも失敗しないベーグル作り成功!
今回は、初心者でも失敗しないパン、ベーグル作りを紹介しました!
パン作りに失敗したくない!という時にはベーグルを作りましょう。
材料・道具もシンプルで、作りやすく、初心者にも本当におすすめです。
ぜひ挑戦してみてください^^